ムルシア・アル・ビノ

ムルシア・アル・ビノ
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    ケソ・デ・ムルシア・アル・ヴィノ(Queso de Murcia al Vino、ムルシア・アル・ヴィノ)は、スペイン南東部のムルシア州で作られる山羊乳のセミハードチーズです。
    「al Vino(アル・ヴィノ)」はスペイン語で「ワイン漬け」を意味し、熟成中に地元産の赤ワインで外皮を洗うという独特の製法がそのままチーズの名前になっています。この赤ワイン洗いによって外皮がボルドー色〜紫がかった赤褐色に染まるのがこのチーズの最大の視覚的特徴です。

    原料はムルシア種(Raza Murciana)と呼ばれる登録農場の山羊だけから採れた無殺菌乳のみ使用が義務付けられており、EUのDOP(原産地名称保護)認定を取得しています。円柱形で、小サイズ(直径7〜9cm・高さ6〜7cm・重さ約400g)と大サイズ(直径12〜18cm・高さ7〜9cm・重さ1〜2kg)の2種類があります。熟成期間は小サイズで最低30日、大サイズで最低45日で、熟成中に数回地元産赤ワインのタンクに浸けて外皮を洗います。表面には菱形や格子状の幾何学模様が刻まれているものも多く、スペインらしい装飾が施されています。

    同じムルシア種の山羊乳を使ったDOP認定チーズとして「ケソ・デ・ムルシア(Queso de Murcia)」というフレッシュタイプもあり、ヴィノを付けないものは白いままのフレッシュチーズです。「アル・ヴィノ」は赤ワイン洗い・熟成させたタイプを指します。

    外皮の色は赤ワイン、でも中身は白い

    見た目のインパクトから「赤ワインの風味が染み込んでいるのでは?」と思いがちですが、赤ワインの色は外皮にとどまり、中の生地は白〜淡いクリーム色のままです。ワインはあくまで表面を洗う目的で使われており、熟成を助けてマイルドな風味と独特の香りをまとわせますが、味の主役は山羊乳のコクです。
    この「見た目は赤、中身は白」というギャップがムルシア・アル・ヴィノの最大の話題性でもあり、チーズボードに並べると会話のきっかけになる個性的な存在です。

    ムルシア・アル・ビノの写真

    JR大阪三越伊勢丹finesse(フィネス)で2014年3月当時1,183円(税込1,243円)でした。 「ロン・デュ・ヴァル」「ヴァシュラン・デュ・オー=ドゥー」(モンドール)も購入しました。

    味と食べ方(ペアリング)

    中の生地はコンパクトで弾力があり、口に入れるとクリーミーな山羊乳のコクが広がります。塩気はほどよくマイルドで、山羊乳特有の風味は穏やか。外皮からほのかに赤ワインのアロマが感じられ、全体として上品でやさしい味わいです。

    薄くスライスしてそのままかじったり、パンやクラッカーに乗せて食べるのがスペインの定番スタイルです。フルーツ(ぶどう・洋梨・いちじく)やナッツとの組み合わせも定番で、チーズボードの中心に置くと見た目のアクセントになります。生ハムや生野菜と合わせてピンチョス風にしても。

    ワインとの相性はムルシア州産の赤ワイン(テンプラニーリョやモナストレルなど)が産地として最もよく合います。スペインのロゼワインやフルーティーな赤ワインとも良い組み合わせで、外皮に使われたワインと同じ系統を合わせるのが直感的なペアリングです。ビールやシェリーとの相性も良く、お酒を選ばず楽しめるチーズです。

    購入店

    • JR大阪三越伊勢丹finesse(フィネス)(2014年3月)
    分類
    🧀シェーブルチーズ🧀ナチュラルチーズ🇪🇸スペイン🐐山羊(ヤギ)