トピネット

トピネット(Taupinette)は、フランス西部ポワトゥー=シャラント地方のシャラント県ルレ=サン=テテップのアラン・ジュソーム農場で作られる山羊乳(無殺菌乳)のシェーブルチーズです。
「Taupinette(トピネット)」はフランス語で「小さなモグラ」を意味し、モグラが掘った土の盛り上がりに似た丸いドーム形がその名前の由来になっています。
もともとは1970年代初頭、同じ農場で「ガプロン(Gapron)」の型を使ったドーム形チーズ「タピニエール(La Taupinière)」を作ったことが始まりです。そのユニークな形がチーズ商の目に留まり人気が出ると、その後のお客さんのリクエストに応えてひとまわり小さな「トピネット」が生まれました。現在も1個ずつお玉でカードを型に入れる伝統的な手作業で丁寧に作られており、平均重量は約135gです。
2006年にパリの農産物コンクールで銀賞を受賞、2012年には金賞を受賞しています。
表面にはポプラの木炭が薄くコーティングされており、熟成が進むにつれて灰色の外皮に青みがかったカビが育ってきます。コニャックの産地として有名なシャラント県産らしく、地元の食文化と深く結びついたアルチザン(職人)チーズです。旬は3月〜12月です。
タピニエールとトピネットの関係
同じ農場から生まれた兄弟チーズの「タピニエール(La Taupinière)」は、トピネットよりひとまわり大きいドーム型で、同じ山羊乳・同じ木炭コーティングの製法で作られます。どちらも「モグラの巣山(taupinière)」を模した形が名前の由来で、サイズ違いのバリエーションとして位置づけられます。
日本の資料ではトピネット・トピニエール・タピニエールなど表記が揺れることがありますが、いずれも同じ農場の製品を指しています。
トピネットの写真
フェルミエ渋谷店で購入、2014年5月当時1,901円でした。
「キュレナンテ」も一緒に購入しました。
味と食べ方(ペアリング)
若いうちはレモンを思わせるすっきりとした酸みとフレッシュなミルクの甘みが前面に出ます。熟成が進むにつれて風味が深まり、山羊乳特有のコクとほっくりとした旨みが増してきます。外皮の炭は一緒に食べても問題なく、内側の白い生地と一緒に食べることで風味のコントラストが楽しめます。
バゲットやクラッカーにそのまま乗せて食べるのが基本で、はちみつとの組み合わせがシェーブルの酸みと甘みを引き立てます。サラダのトッピングに崩して使ったり、ドーム形をそのままチーズボードに並べると見た目のインパクトもあります。
ワインはシャルドネ系の辛口白ワインとの相性がよく、産地であるシャラント地方の特産品ピノー・デ・シャラント(甘口の食前酒)との組み合わせも伝統的なペアリングとして知られています。ボルドーのグラーヴや辛口スパークリングワインとも合わせやすいです。
購入店
- フェルミエ渋谷店(2014年5月)



