カレ・デュ・ペール・アントワーヌ

カレ・デュ・ペール・アントワーヌ(Le Carré du Père Antoine)は、フランス北東部ロレーヌ地方モゼル県のヴェルガヴィル村にある「フロマジュリー・ド・ラベイ・ド・ヴェルガヴィル」(Fromagerie de l'Abbaye de Vergaville)が作るウォッシュタイプのチーズ。
牛の生乳を使い、ロレーヌ地方特産のミラベル(黄色いスモモ)の蒸留酒「オー・ド・ヴィー・ド・ミラベル」で表面を繰り返し洗いながら熟成させて作られます。
ミラベルはロレーヌ地方固有のイエロープラムで、世界の生産量の約70〜80%がこの地域で栽培されているほど土地を代表する果物です。その蒸留酒でウォッシングすることにより、一般的な塩水ウォッシュとは異なるフルーティーでほのかに甘いアロマが加わり、ロレーヌらしい個性が生まれています。
「カレ(Carré)」はフランス語で「正方形」の意味で、その名のとおり四角い形が特徴です。重さは約200〜230gほどのサイズ。
ロレーヌ地方で作られるウォッシュチーズでは他にも「マンステール」「ポン・レヴェック」が有名です。
カレ・デュ・ペール・アントワーヌの写真
フランスの輸入品で2014年9月当時2,593円(税込2,801円)でした。
ロビオラ・ボシナと一緒に購入しました。
味と食べ方(ペアリング)
外皮はウォッシュタイプ特有のオレンジがかった色をしていますが、蒸留酒のミラベルで洗われているため、一般的なウォッシュチーズの強烈な匂いよりもやや華やかでフルーティーな香りが加わっています。
内部の生地はやわらかくクリーミーで、熟成が進むにつれて外皮付近からとろとろに溶けていきます。中心部には芯が残るため、熟成度によって異なる食感の層を楽しめます。
味わいは全体的にまろやかで、ほのかにアーモンドのようなニュアンスと、ミラベル由来の甘みある余韻が感じられます。強すぎるクセはなく、ウォッシュチーズの入門としても食べやすい部類です。
チーズ単体で楽しむ場合、クラッカーやカンパーニュなど素朴なパンと合わせるのが基本です。
ワインのペアリングとしては、ゲヴュルツトラミネールのような甘口・辛口どちらでも香り豊かなアルザスの白ワインが最もよく合うとされています。同じロレーヌ・アルザス圏の組み合わせとして自然で相性も抜群です。
ビールならブラウンエールや甘みのあるフルーツビールとも合います。
料理に使う場合はとろける性質を活かして、グラタンや温かいタルティーヌ(オープンサンド)に乗せて焼くのもおすすめです。フォンデュや溶かしてソースに使っても、フルーティーな香りが料理に溶け込んで独特の風味になります。
購入店
- チーズ王国 札幌丸井今井店(2014年9月)




