グッチョ

グッチョ(Guccio)は、イタリア・トスカーナ州フィレンツェから北へ約30km、ムジェッロ渓谷のヴィッキオ村で作られる、牛乳と羊乳の混乳製白カビチーズです。
生産者はイル・フォルテート(Il Forteto)社。1977年に地元の仲間たちと共に立ち上げた協同酪農場で、トスカーナの伝統チーズを守りながら現代の感覚に合う新しいチーズ作りにも積極的に取り組んでいます。グッチョはその姿勢から生まれた、ビロードのような白カビに包まれたソフトチーズです。
トスカーナ州はペコリーノ・トスカーノ(Pecorino Toscano)という伝統的な羊乳ハードチーズの産地として知られていますが、グッチョはそれとはまったく異なるスタイルです。ハードな伝統ペコリーノとは一線を画し、白カビで包んだやわらかくとろりとした生地を目指して開発されました。
伝統のペコリーノ・トスカーノとの違い
トスカーナ産の羊乳チーズといえばDOP認定のペコリーノ・トスカーノが有名で、しっかりとした固さと凝縮した旨みを持つセミハード〜ハードタイプです。一方グッチョは同じトスカーナで羊乳を使いながら、牛乳と混合してやわらかく食べやすい白カビソフトチーズとして作られています。
羊乳の持つ独特の甘みとコクを活かしつつ、牛乳を加えることで軽やかで食べやすい印象にバランスを調整しています。生地の質感はカスタードクリームのようになめらかで、ペコリーノのようなしっかりとした固さとは対極にあります。
グッチョの写真
チーズ・オン・ザ・テーブル 松坂屋名古屋店で購入しました。
2014年5月当時100gあたり900円で200gだったので1,800円(税込1,944円)でした。
味と食べ方(ペアリング)
白カビの外皮はビロードのようにやわらかく、中の生地はカスタードクリームを思わせるなめらかでとろりとした質感です。羊乳のほんのりとした甘みとコクが牛乳のまろやかさに包まれており、全体として優しいミルクの甘みが広がる食べやすい味わいです。羊乳チーズのクセを敬遠する方でも食べやすい部類のチーズです。
バゲットやクラッカーにそのまま乗せてシンプルに味わうのが最もおいしい食べ方です。はちみつとの組み合わせや、フレッシュなフルーツとも相性がよいです。
ワインとの相性は、スパークリングワインが特によく合います。チーズのやさしいミルクの甘みと泡の爽やかさが調和し、春らしい軽やかなペアリングになります。辛口の白ワインや、同郷キャンティなど軽めの赤ワインとも合わせられます。
購入店
- チーズ・オン・ザ・テーブル 松坂屋名古屋店(2014年5月)




