クリームチーズ

クリームチーズ(Cream Cheese)は、牛乳とクリームを原料とする非熟成のフレッシュチーズです。熟成を行わずそのまま食べることを前提としており、なめらかでスプレッドしやすいやわらかい質感が特徴です。
アメリカのFDA(食品医薬品局)の定義では、乳脂肪分33%以上・水分55%以下が規格とされており、日本でも一般的にそれに近い製品が流通しています。工業的な生産品にはカラギーナンやグアーガムなどの安定剤が加えられることが多く、これによって賞味期限の延長と品質安定を図っています。
誕生はイギリスとか、その元となったのはフランスなのではないか等、諸説ありますがアメリカとされ、1872〜73年頃にニューヨーク州チェスターの酪農家ウィリアム・A・ローレンスが、ヌーシャテルチーズの製法にクリームを加えてよりリッチなフレッシュチーズとして開発したのが始まりとされています。1880年にニューヨークのチーズ流通業者アルヴァ・レイノルズがこのチーズを「フィラデルフィア・クリームチーズ」という名称で販売し始め、これが後のクラフト社のフィラデルフィアブランドへとつながっていきます。
フィラデルフィアという名前がついていますが、実際にペンシルバニア州のフィラデルフィアとは無関係で、当時「フィラデルフィア」という名称が高品質の食品を表すブランドイメージとして使われていたためです。
スペインやメキシコでは「ケソ・フィラデルフィア」とも呼ばれており、フィラデルフィアブランドの浸透ぶりがわかります。
マスカルポーネ・フロマージュ・ブランとの違い
クリームチーズはしばしばマスカルポーネやフロマージュ・ブランと比較されます。
マスカルポーネはイタリア産でクリームから作られるフレッシュチーズで、脂肪分がクリームチーズよりも高く(約60〜75%)、よりコクがありなめらかな口当たりです。クリームチーズと比べると酸みが少なくリッチな甘みがあり、ティラミスやデザートへの活用が主です。
フランスのフロマージュ・ブランは脂肪分が低くよりあっさりとした酸みがあり、クリームチーズよりも軽やかな印象です。スプーンですくうヨーグルト的な質感に近いものも多いです。
クリームチーズはこれらの中間的な存在で、適度な酸みとリッチさのバランスが料理・製菓の両面で使いやすく、世界中で最も普及したフレッシュチーズのひとつになっています。
クリームチーズの写真
三和ラゾーナ川崎店で購入。2018年当時226gで360円(税込389円)でした。
味と食べ方(ペアリング)
味わいはまろやかでクリーミー、ほんのりとした酸みと塩気があります。牛乳とクリームのやさしいコクが口に広がり、くせがなく食べやすい風味です。
最もアメリカ的な定番の食べ方は「ベーグル&クリームチーズ」です。輪切りにしたベーグルにたっぷり塗り、スモークサーモン(ロックス)やケイパーを乗せるニューヨークスタイルは世界的に知られています。パンやクラッカーに塗ってシンプルに食べるのも定番です。
製菓・製パンへの活用も非常に広く、ニューヨークチーズケーキの主原料として欠かせない存在です。クリームチーズを使ったフロスティング(アイシング)はシナモンロールやキャロットケーキの定番トッピングです。
ハーブ・にんにく・スパイスを混ぜたフレーバークリームチーズはディップとしても活躍します。
ワインとの相性は、ほどよい酸みを持つ辛口の白ワインや軽めのスパークリングワインが合わせやすいです。食事シーンよりも製菓・料理の素材として使われることが多いため、ワインペアリングよりも料理での活用がメインになるチーズです。
購入店
- 三和ラゾーナ川崎店(2018年7月)




